ブログ〈メンタルヘルス〉

2020.11.14

社内恋愛とメンタルヘルス

  メンタルヘルス研究において心理的なストレス反応などのネガティブな要因だけでなく、働く人たちのモチベーションを高めるポジティブな要因についても注目されています。今回は、社内恋愛を働く人の仕事の資源の一つとして捉え、社内恋愛とメンタルヘルスとの関係を見ていきましょう。

 昔の日本では寿退社をする女性がほとんどでした。しかし、少子化や労働力人口の減少を背景に、女性活躍推進法の成立などから、女性の職場での活躍の場が拡がり、結婚・出産後も仕事を続けるという女性が多くなりました。職場での女性の比率が高まると、社内恋愛は増加します。実際に、結婚相手との出会いの28.1%は仕事・職場関係であるとの調査結果が出ています。
 諸外国の社内恋愛についての研究のなかには、社内恋愛が社内恋愛当事者や当事者以外のメンタルヘルスに及ぼす影響を検討したり、当事者の人事的処遇との関連を検討したりするものが認められています。具体的には、仕事へのモチベーションが高まるというものや当事者以外の従業員は当事者と距離を感じるという指摘があります。当事者の従業員のモチベーションが高まるというポジティブな面とハラスメントなどのネガティブな面が指摘されています。

【恋愛をすることで】
日本での恋愛研究で
信頼できるパートナーがいれば、安心して自分の目標達成に向かうことができる

②恋愛により相手の気持ちを読み解いたり、自分の感情をコントロールしたりするなどの
対人コミュニケーション能力を中心とした社会的スキルが獲得できる

という恋愛をすることのメリットをあげております。

【社内恋愛に至る要因】
①職場でいつも身近にいて顔を合わせることにより、多単純接触の効果が働き、恋愛関係が生まれやすい
②同じ組織に雇用されていること自体が自分と似た傾向を持つ人が多い可能性が高く、好意を抱きやすい
③仕事の締め切りが迫っているストレスフルな状況下などで身体的に興奮したときに、それを近くに
いる異性に興奮しているとすると錯覚する「つり橋効果」が働くことにより恋愛に発展しやすい

【社内恋愛の結果】
社内恋愛では、社内恋愛当事者や当事者を含むチームの生産性向上や士気の上昇、当事者のやる気や仕事満足感の上昇につながることが指摘されています。それとは逆に、ネガティブな面も指摘され、上司と部下に恋愛関係が存在することで、その部下が人事面で優遇を受けているのではないかと周囲の従業員が不公平を感じ、他の従業員への不満や悪口の増加につながることや社内恋愛をしていることが発覚したときに、どちらかが配置転換や転勤をしなくてはならないといった人事面の不利益を受けやすいことなどがあげられています。また、社内恋愛が崩壊した後に当事者間のハラスメントや訴訟が起きることもあります。

これらのことから社内恋愛は職場にポジティブな影響とネガティブな影響、どちらをもたらすのです。


【参考文献 「精神科 第36巻 第4号」 編集 精神科編集委員会 発行 科学評論社  
「社内恋愛とメンタルヘルスとの関連」 落合由子 大塚泰正】

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