メンタルヘルス

2020年12月

2020.12.15

うつ病の知られていない症状|メンタルヘルス

  世界保健機構(WHO)では、5大疾患として癌、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病、精神疾患を上げています。精神疾患が世界的にも大きな問題となっているのです。特に精神疾患の中でも、うつ病は世界で3億5000万人以上の人が患っていると言われており、私たちが最も注意をしなくてはならない病気の一つです。

癌、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病と言えば、私たちは日常から予防に注意しています。運動をしたり、食事の内容に注意したり、誰もが予防に意識を傾けています。ところがうつ病に関してはどうでしょうか?

うつ病とは神経質な人がなるものだ、悩みがあるからなる、といった程度の認識で、そもそも自分がうつ病になってしまうことを意識する人はほとんどいないのではないでしょうか。

それではうつ病とはどのような病気なのでしょうか?

うつ病の症状としては、落ち込んだ気分になる、悲しみが続く、自尊心が低くなる。絶望感や無力感、涙もろくなったり、小さなことでイライラしたり、注意散漫、何もやる気が起きなくなる、集中力が低くなる、夜眠れない、朝起きれない、食欲がなくなる、性欲がなくなる、などがよく知られています。
上記以外の症状で、実際にうつ病になった人の体験談から、知られていない症状を下記にまとめてみました。是非参考にしてみてください。



【孤独を感じる】


何をしても楽しくなく、人が近くにいても寂しさを感じます。孤独感は、不安を増加させます。こんな孤独感を持ってこれから生きられるのだろうかと思い絶望に陥ります。しかし、これはうつ病からきているものですので、治るにつれて改善されていくものです。

【誰にも会いたくない】


孤独感を感じるので、人に会いたいと思うかもしれませんが、うつ病の場合はそうではありません。人に会うことが苦と感じてしまいます。そのため、予約していた病院や美容院などを当日キャンセルしてしまうこともしばしばあります。

【音楽が聴けなくなる】


今まで当たり前に聴けていたにもかかわらず、音楽が聴けなくなります。これは集中力が落ちたためです。好きな曲ですら、鬱陶しく感じるようになります。朝、通勤時に音楽を聴いていたのに、最近聴かなくなったという方は少し注意です。

詳しい解説はこちらの動画で

【映画やテレビが見られなくなる】


こちらも集中力の低下によるもので起こります。バラエティなど集中して見なくても良いものは辛うじて見られますが、ドラマや映画などのより集中力が必要なものに対しては見ることができません。

テレビをつけていないと恐い】


テレビを見ることはできないですが、テレビの音がないと不安や孤独感を感じてしまうため、テレビをつけっぱなしにして、音だけは垂れ流している状態になります。

【寝るのが恐い】


夜寝るのが恐いという感覚に陥ります。朝日がくるのが恐い、夜寝る行為が恐いために不眠症が起きます。昼寝や夕方に寝ることに対しては恐怖はないので、うつ病の休養初期はあまり生活リズムなどは意識せずに睡眠時間を多く確保するようにしましょう。

【資格を取ろうとする】


うつ病になる人の特徴として頑張り屋というものがあります。そのため休養期間中に何もしないということができません。休養期間中に資格などを取ろうとする傾向があります。たいていその場合、集中力が続かないため失敗し、休むことをしなかったため、治療が長引きます。

             

                       

【お酒を飲み過ぎてしまう】


うつ病の症状があるとお酒を飲み過ぎてしまう傾向があります。お酒は気分を上げる作用があるため、アルコール依存の方はうつ病の傾向があると言われております。逆に抗うつ薬を続けることで抑えられます。

【片づけができない】


片づけをする気力がありません。そのため、部屋が汚くなりがちになります。部屋を片づけられるようになった場合は、少し治ってきた証拠です。片づけはうつ病治療において一つの指標になります。

【雨がつらい、気候の変化に弱い】


うつ病の人は気候の変化に弱いです。また雨の日は気分が落ち込み、外に一歩も出れないということも多々あります。そのため次の日の天気を毎日天気予報でチェックすることが習慣になってきます。

【治りかけは好きなことしかできない】


うつ病が重症の場合は、好きなこともできません。しかし、少しづつ治りかけてくると好きなことができるようになってきます。まずは好きなことを少しづつ行ってから、リハビリをしていきましょう。

【音に敏感になる】


うつ病になるととても音に敏感になります。外で話している笑い声や、水道の水が落ちる音など、いままでは全く気にならなかったことに対して敏感になります。なので夜寝るときに耳栓をして寝るようになる方もいます。

【常に飲み水がないと不安になる】


水を飲むという行為には緊張感を和らげる効果があると言われております。そのため、うつ病になると寝るときも近くに水を置いていないと不安になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

うつ病と言っても、多彩な症状があり、当てはまった方も多いのではないでしょうか。癌の「早期発見、早期治療」という言葉がありますが、うつ病も早めに休養をとるなどの予防や受診することで治療しやすくなります。

放置していると重症化、慢性化することもあります。

気になる症状があるのでしたら、早めに精神科を受診させることをお勧めします。

2020.12.14

休職から復帰後の働き方|メンタルヘルス

  うつ病の再発率は60%

 うつ病とは、ひどく気分が落ち込み、何をするにも億劫になるなどうつ的思考が特徴的な精神障害です。うつ病が進行すると、生活に支障をきたし、家事をしたり、仕事をしたりといった今までできていた当たり前のことができなくなります。

厚生労働省によれば、うつ病の再発率は60%という研究もあります。アメリカの研究では、うつ病から完全に回復した人の割合は3分の2ですが、全体のうち再発を繰り返す人は6割いるとの報告があり、日本と同様の結果が示されました。

うつ病から完治したけれど、いつか再発するのではないかと心配を感じている人は少なくないのではないでしょうか?また仕事にようやく復帰し、少しずつ慣れてきて、家族からも喜ばれ、元の生活が戻ってくるほど、再びうつ病になるかもしれない不安をより一層感じる人もいるでしょう。今回は、再発防止のために心がけるべきことについて、7つのポイントでご紹介します。

まず初めに頭に置いておかなければならないことは「維持療法」を続けるということです。維持療法とは、よい状態を維持するための治療のことです。維持療法を続けながら、少しずつ仕事や家庭での生活に戻っていくことが大切です。抗うつ薬には、第一に辛い症状を改善する、第二に良くなった状態を維持するという2つの働きがあります。実際にこうした維持療法を行うことで、うつ病は再発しにくくなります。

維持療法で回復しても治療を続けていくことはとても大切なことです。しかし、いつまでやるのか分からないと、これからずっと薬を飲み続けなければならないと考え、薬を飲むことが億劫になってしまったり、そろそろいいのではないかと自己判断で薬を飲むことをやめてしまったりといった事態が起きやすくなります。医師に言われてた通りの治療を、決められた期間行うことが再発防止には重要です。医師は患者さんの様子を見ながら、少しずつ薬を減らしていき、飲まなくても大丈夫だになったら、治療は終了します。必ず医師に治療の終了時期は委ねましょう。いつまでやるのか、共有してもらうことで、維持療法が守られやすくなります。

維持療法の終了時期は医師が決定しますが、最低6~12カ月は薬の服用が必要だと考えてください。それはなぜかといえば、1年間を一つの単位として様々な環境の変化が訪れるためです。例えば、会社においては人事異動や各種飲み会、繁忙期などがあるでしょう。また、家庭においては子どもの入学式や卒業式、運動会、3者面談などの行事が入ってくるかもしれません。さらに、うつ病は四季によっても気分が変化しやすい病気であるため、春夏秋冬を経験しながら、上述したような様々な環境の変化やストレスに適応することができるのか、薬を飲みながら、慎重に様子を見ることが必要です。また、同時に主治医の指示の下で薬の量を徐々に減らしていき、問題がなければ薬の服用は終了します。

繰り返しになりますが、薬の服用を医師の判断なく途中でやめることは再発の大きな原因になります。社会復帰できる段階になると、家族などまわりの人が「もう薬を飲まなくても大丈夫なんじゃない?」と声をかけることが多くなります。本人も信頼している家族や周囲からそう言われると、やめてもいいと思う方へ心が傾きます。本人だけでなく、家族も回復後も薬を飲み続けるのことの役割と重要性を理解していることが大切です。

「しっかり寝ること」は再発防止のために重要と言われています。反対に、寝つきが悪い、夜中に何度も目を覚ます、朝早く目が覚めてしまうといった不眠症の症状が見られる場合は注意が必要です。不安なことや悩みごとがあると、睡眠に影響を与える可能性が高いためです。身近にいる家族が時々確認してあげることが必要です。小さな変化に気づくことが求められることがありますが、睡眠が一つの指標と言えます。不眠の症状が見られたら、主治医に相談してみましょう。

生活記録では、その日にあったことや自分の行動、睡眠時間など、生活状況を毎日記録します。生活記録を付けることで、自分の行動や思考をより客観的に見つめることが出来ます。例えば、生活習慣が乱れていたら、それは体に負担をかけている可能性があり、体の疲れが心の負担に繋がる可能性があるので、生活リズムを正す必要があると考えることが出来ます。また、自分の考え方のパターンに気づくこともあります。「一人で何とかしよう」という考えが最近浮かびやすい場合には、一人で抱え込みやすい状態にあるので、少し力を抜いてみる意識を向けることが出来ます。私たちの思考は無意識にパターン化されているので、生活記録を書くことでうつ病に繋がりやすい考え方を見つけることができます。また、問題が起きたり、ストレスを抱えたりしたときにどのように解決するのか考えておくきっかけになります。

うつ病が治ったら「以前と同じように働きたい」とそのように思います。「以前と同じように」会社の中で役割を持って業務をすることはできるかもしれませんが、「以前と同じような」仕事量や仕事時間で勤務ができるとは限りません。以前の働き方がうつ病発症の要因になっている場合があるからです。元々無理な働き方をしていなかったか、客観的に考えてみましょう。うつ病発症の原因となった働き方を繰り返すと、せっかく回復した病気が再発するリスクがあります。

階段を登る人のイラスト(男性)

無理せず、周りに合わせ過ぎず、自分のペースで少しずつ回復してきましょう!

参考文献:晋遊舎ムック(2020)「うつヌケのお得技ベストコレクション」晋遊舎

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