メンタルヘルス

2021.03.09

ストレスチェックって意味あるの?

  2015年12月から50名以上の事業所に義務化されているストレスチェックですが、よく「意味がない」という言葉を耳にします。ストレスチェックは本当に意味のないものなのでしょうか?

【ストレスチェックとは】

 年に1度、常時50名以上の労働者を使用する事業所に対してストレスチェック制度の実施義務があります。労働者の中には、アルバイトや派遣労働者も含まれます。質問は57項目あり、それに回答していくというものです。ストレスチェックは、仕事によるストレス程度を把握し、早期に対応することでメンタル不調を未然に防止する「一次予防」を目的として実施されます。ちなみにストレスチェック制度とは、ストレスチェックの実施、産業医による面談指導、面談指導結果に基づく就業上の措置、ストレスチェック結果の集団ごとの集計・分析などの一連の取り組み全体を指します。

         

   

【ストレスチェックは意味あるのか?】

 何故ストレスチェックは意味がないと言われているのでしょうか。

・毎年同じ質問
・年に1回の実施期間で質問に回答している状態のときの結果しかわからない
・適当に回答することができる
・めったに高ストレスの判定が出ない

などの意見がありました。これをみると、ストレスチェックって本当に意味があるのかな?と思ってきちゃいますね。

【では何のためにあるの?】

 ストレスチェックの本来の目的は、メンタル不調を未然に防止する「一次予防」です。つまり、自分のストレスの状態を自分で見ることができる「セルフケア」の意味合いが強いのです。1年に1回自分のストレスの状態をチェックして、メンタルヘルスに対する意識をしようということです。個人としても年に1回ストレスチェックを受検して、高ストレスが出ていないから安心という考えはよくありません。常日頃から自分のメンタルヘルスに気を遣いながら、「働き過ぎていないか」、「気持ちよく仕事に取り組めているか」、「睡眠、食欲などの体調に変化はないか」など、随時自分の生活を見直してみてください。

                           

【ストレスチェックを意味のあるものにするために】

 せっかく企業側がお金を払って、ストレスチェックを年に1回実施してくれているのですから、ストレスチェックを意味のあるものにしたいですよね。ストレスチェックを意味のあるものにするには、ストレスチェックを受ける際に、自分の「今のありのままの」心の状態や生活環境の回答をすることが求められます。ストレスチェックの質問内容は変わりませんが、その人自身の心の状態や生活環境は大なり小なり毎年変化があるはずです。ですので、今の状態に関してありのままに回答をすることが大切です。

【高ストレス者は積極的に面談を受けよう】

 ストレスチェック実施後に産業医の面談を受けることができます。しかし、産業医の面談を受ける際には、会社側に申し出が必要となります。産業医による面談を受ける際に、会社側に自分が高ストレスであると回答しなくてはいけないのは嫌ですよね。「人事評価が下がるのではないのか」、「違う部署に異動させられるのではないのか」そんな心配があるかと思います。しかし、不利益取り扱いの禁止と言って、産業医面談を受けたからと言って、人事評価を下げることや、給与を下げる、降格させる、退職させるということは法律違反となりますのでできないようになっています。安心して会社側に申し出ることが大切です。

 それでも、実際にストレスチェックに関する調査では、「高ストレス者」と判定された者で、医師による面接指導を申し出た者は18.6%であると言われております。高ストレスと判定されてもほとんどの人が産業医面談を受けていないということですね。これを改善するのは企業側の責任(匿名で相談できる相談窓口などをつける)ですが、自分で近くの精神科クリニックに行って、一度診断してもらうことも手かもしれません。 

※ブログ:ストレスチェックの面談を受けない人が多い?

【より万全なメンタルヘルス対策にするために】

 ストレスチェックはとても意味のあるものですが、メンタルヘルス対策がストレスチェックの実施だけで万全かというとそうではありません。万全なメンタルヘルス対策として、一人一人のメンタルヘルスケアの促進、従業員がメンタル不調を訴えた時に相談できる相談体制、専門家との連携、職場改善など、様々なことが必要になってきます。また、これらの取り組みを行った上でストレスチェックの実施をすることでさらにストレスチェックを意味のあるものにすることができます。社内だけでメンタルヘルス対策を万全なものにするためには、難しいものがありますので、現在では、メンタルヘルス対策を導入しやすい金額で外部に委託できるので一度検討してみてください。

【まとめ】

 ストレスチェックは、心理学、統計学的に意味のあるものです。ストレスチェックを意味のあるものにするためには、受検者の前向きに臨む姿勢も大切です。まだまだ歴史の浅いストレスチェック制度ですが、ストレスチェック制度は初めて企業側に義務化された具体的なメンタルヘルス対策と言えます。ですので、日本がいかにメンタルヘルスの分野で海外と比べて遅れているかが分かります。しかし、ストレスチェックを有効に活用していくことで、有意義なメンタルヘルス対策が可能となっていくのです。

ストレスチェック、産業医紹介、メンタルヘルス対策・EAPはミーデンへ 詳細はこちら

公認心理師、臨床心理士による心理カウンセリングはこちらから

トラックバック

トラックバックURL:

コメント

コメントフォーム

カレンダー

«3月»
 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31    

ブログ内検索

最近のエントリー