メンタルヘルス

2021.05.25

健康な職場づくりに役立つエゴグラム

  今日は、健康な職場づくりに役立つエゴグラムをご紹介します。

ところで、職場であなたはこんなことを考えることはありませんか?

「もっと冷静に話せればよかった」、「仕事が手一杯なのに、なんで断れなかったんだ」、「ちょっと厳しき言い過ぎたかな?」とか。

そうですよね。自分の考えや行動をいつも適正にするのは難しいことかもしれません。そんな時に役立つのが「エゴグラム」です。エゴグラムであなたの心の特性やエネルギー量について知ることができます。様々な場面での困り事を分析できるのでストレスが減り、これからの対処法も考えることができるのです。

自分自身の心の特性やエネルギー量を知ることは、周りの人の心の特性を推測できることにも繋がります。しかも、自分勝手な推測ではなくて、心理学に基づいたエゴグラムの知識を使ってです。

「自己理解・他者理解」ができるようになると、職場だけでなく、プライベートでも人間関係が一層よくなることが期待できます。

いかがですか?

仕事もうまく循環する、という効果もついてきそうですね。

では何故エゴグラムを知ることが「健康な職場づくり」に役立つのか、厚生労働省の調査結果を見てみましょう。

2017年の厚生労働省の労働安全衛生調査によりますと、職場において多くの人が人間関係に強いストレスを感じていることが分かります。ストレスを感じている人の割合は58.3%。

主なストレス要因は、1位が「仕事の質・量」(62.6%)で、次いで「仕事の失敗、責任の発生等」が34.8%、3位が「対人関係(セクハラ・パワハラを含む)」30.6%という結果でした。

2012年の調査では、就業によってストレスを感じる労働者の割合は60.9%。強い不安、悩み、ストレスを感じる事柄は、「職場の人間関係の問題」(41.3%)がもっとも多く、次いで「仕事の質の問題」(33.1%)、「仕事の量の問題」(30.3%)となっています。

2012年と2017年の調査結果を見ると、時代が移り変っても同じ要素で悩む人が多いことが分かりますね。現在は、長時間労働の是非の流れで、多くの企業が業務量・質の改善に取り組んでいます。しかし、長時間労働を改善しても、職場の人間関係にストレスを抱える人の改善は難しいかもしれません。

そのため、長時間労働の改善しながら、職場の人間関係を改善することが企業、個人の双方にとって有益なことと言えそうです。

そして、エゴグラムは自己理解・他者理解をするツールなので、職場の人間関係改善に有効活用できると思いませんか?

「エゴグラム」は、アメリカの精神科医エリック・バーン博士によって創始された、人間行動に関するひとつのまとまった理論「交流分析」の中のツールで、弟子の精神科医デュセイによって提唱されました。

自分自身の「心の特性やエネルギー量」を知るためのツールとして、エゴグラムは大変分かりやすく、自分自身や周りの人のタイプを推測することができるので、楽しく学べます。

結果、学校教育や企業の社員研修などでコミュニケーションスキルの教育としてエゴグラムを取り入れているところも多くあります。

また、管理者向けのエゴグラムや学生向けのエゴグラムなど、質問を変えて、いろいろな年代の人に使えます。エゴグラムに表れたあなたの「現在の心の特性とエネルギー量」を見ることで、コミュニケーションのタイプを知ることができます。

あなたが置かれている立場、「会社では管理職」「家庭では優しいお父さん」といろいろな役割を果たしているので、役割によって心のエネルギー量が変化します。そして、経験を積んだり、人との交流で学んだり、知識が増えたりとあなたの自身の変化に伴って「心のエネルギー量」が変化します。一生変化をしていけることは、ありがたいですね。

【では役に立つエゴグラムをご紹介します。】

まず、私たちは5つの心を持っている、と想像してください。

1.厳格なお父さん

2.優しいお母さん

3.大人

4.自由な子ども

5.従順な子ども

親の心は、育ててくれた人たちの養育態度に影響される、と考えられています。たとえば、厳しいお父さんが嫌で、自分は優しいお父さんになるんだ、と思っていても、ふと気づいたら嫌いなお父さんと同じ言動をしていた、とか。

大人の心は中学生頃から周りの大人を見て学んでいくようです。合理的に物事を考えることを学びます。

自由な子どもの心のエネルギーは本来持っている特性で、子どもの頃からあまり変わらないようです。たとえば、職場の元気がない人をカラオケに連れて行ってくる明るく元気に歌って楽しんでもらいたい、と思っても、その人がもともと持っている「自由な子どもの心のエネルギー量」が少ないと、あなたが頑張っても楽しんではもらえない可能性が高いです。

従順な子どもの心は、養育者との関係性から作られると考えられています。「いい子」でいれば養育者に受け入れてもらえる、という経験を多くすると、従順でいることや、自分より相手を優先して相手との関係性を良くすると学んでしまいます。自ら進んで自己犠牲をしますが、不満が蓄積すると大爆発をするので、周囲の人が驚きます。

このような私たちの「心の特性とエネルギー」を視覚的に捉えることができるエゴグラムはコミュニケーションスキルを向上させるために、とても役に立ちます。

【では、それぞれのタイプについて説明していきます。】

〈ポジティブな面〉

・目標を目指して、頑張る。

・ルールをしっかりと守る。

〈ネガティブな面〉

・相手に厳しく注意をして、相手をへこます。

・自分に厳しくて、落ち込む。

・相手にも自分にも厳しくて、いつも憂鬱そう

〈ちょっと注意すること〉

規則を守る、目標達成をする、という気持ちが強いです。企業にとっては、ありがたい心の持ち主ですが、相手に厳しすぎると、もしかしたら、知らず知らずにパワハラをしてしまうかも?自身の特性を意識して、相手にとってどうなのか、という視点をもって行動できるといいですね。

〈ポジティブな面〉

・優しく安心できる。

・人材育成が得意で、相手を伸ばすことが好き。

〈ネガティブな面〉

・ちょっとお世話を焼きすぎ?

〈ちょっと注意すること〉

相手が自ら成長できるように、相手の力を伸ばすことを意識しましょう。つい世話を焼きたくなりますが、自身の特性を意識して、相手の力を信じることも大事です。

〈ポジティブな面〉

・冷静に分析する。

・客観的に物事を考える。

・メリット、デメリットなどを理性的に考えることができる。

〈ネガティブな面〉

・計算高くてちょっと冷たい印象を与える。

〈ちょっと注意すること〉

合理的に考えたことを相手に伝える時には、暖かな言葉を選ぶように意識してみましょう。意味は同じでも、使う言葉で印象が変わります。「合理的な思考」と暖かな言葉を組み合わせることができたら、いいですね。

〈ポジティブな面〉

・一緒にいると楽しくなる

・グループが活性化する

・自分の時間を楽しんでいる。

〈ネガティブな面〉

・わがままで周りに迷惑をかけても気がつかない。

・頑固で譲らない

〈ちょっと注意すること〉

自身が楽しい時に、周りはどうなのか?と観察できると、あなたは周囲を活性化することができそうです。

〈ポジティブな面〉

・相手に合わせる。

・嫌でも「イヤ」とは言わない。

・周りの人は気持ちが楽。

〈ネガティブな面〉

・人に合わせて自分を犠牲にしているので、ストレスがたまり、ある時に大爆発して周囲を驚かせる。

〈ちょっと注意すること〉

普段からストレスを少しづつ解消するようにするといいですね。できないことは「できません」と言えるコミュニケーションスキルを学ぶことに役に立つかもしれません。

以上、エゴグラムの5つの心の特性を簡単にご紹介しました。自分自身を知ることは、コミュニケーションに役立ちます。もし、エゴグラムをやってみたいという方はミーデンにご連絡してみてください。お待ちしております。

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