メンタルヘルス

2021.06.30

考え方のクセを知ると、人間関係が良くなるかも?

  無くて七癖、という諺がありますが、私たちにもいろいろなクセ、ありそうですね。ルーティンも一種のクセかもしれません。有名なのは野球のイチロー選手やラグビーの五郎丸選手のルーティンですが、ここ一番という時にやる「クセ」と言い換えることが出来そうです。

           

考え方にもクセがあって、考えたことは言葉になって表に出てきます。職場にいませんか?こんなネガティブな口癖がある人。

「そんなこと出来て当たり前!」

「なんで分からないの?!」

「いつも自分ばっかり」

ネガティブな口癖は「考え方のクセ」から発せられます。自分自身が辛くなったり、周りの人が居心地が悪くなったり、メンタル不調を招くこともあります。そして、業績が悪化するかもしれません。

そこでネガティブな影響が出る考え方のクセを5つご紹介します。

 これは1960年代に精神科医のアーロン・ベックが提唱した認知行動療法で使われている「認知(考え方)のクセ」です。うつ病の治療で広く行われている療法ですが、うつ病の方だけでなく、思考を柔軟にしてあなたが楽になる、周囲の人も楽になる、人間関係が良くなる、ことにも役に立ちそうです。

認知行動療法では考え方のクセを「認知の歪み」と表現する場合もありますが、ここでは「歪み」ではなく「クセ」と表現します。

1.0か100か(白黒思考)

2.一般化のしすぎ

3.マイナス思考化

4.すべき思考

5.レッテル貼り

それぞれについて説明します。

1.0か100か(白黒思考)

(事実)

糖質ダイエット中に、美味しいラーメン屋に誘われて、ラーメンを食べてしまった。

(頭の中の独り言)

「頑張って糖質制限してきたのに、これで全部台無しだ。え~い、もっと食べちゃえ!」

(思考のクセ)

0か100か

(気分)

怒り、焦り

2.一般化のしすぎ

(事実)

チームリーダーから「昨日も説明したじゃん。なんで説明した通りにできないの」と言われた。

(頭の中の独り言)

「いつも自分は出来ないんだ。この仕事は向いていないかもしれない」

(思考のクセ)

一般化のしすぎ

(気分)

悲しい、苦しい、辛い

前述の、「いつも自分ばっかり」は一般化のしすぎかもしれません。

3.マイナス思考化

(事実)

上司から会議のとりまとめが上手だったと褒められた。

(頭の中の独り言)

「たまたま参加者が良かっただけ。自分じゃなくても、誰でも結果は同じ。どうせ自分なんか・・・」

(思考のクセ)

マイナス思考化

(気分)

悲しい

4.すべき思考

(事実)

新入社員がリモートワークでパソコンを立ち上げる時間が始業時間ピッタリ。モニターもオフに顔を出さない。

(頭の中の独り言)

「PCは始業時間には立ち上がっていなくちゃダメだよ。新人だってビジネスマナーの基本くらいは押さえていなくちゃ。モニターもオフにして、何を考えているんだ」

(思考のクセ)

すべき思考

(気分)

怒り

前述の「そんなこと出来て当たり前!」、「なんで分からないの?!」、は「すべき思考」かもしれませんね。

5.レッテル貼り

(事実)

同期がリモート飲み会をやったが、自分は誘われなかった。

(頭の中の独り言)

「どうせ参加したくなかったけど・・・。同期からも誘われないつまらない人間だ。」

(思考のクセ)

レッテル貼り

(気分)

悲しみ、絶望感

私たちは出来事があると「考え方のクセ」という「色眼鏡」を通して事実を見て、頭の中で独り言を言っています。そして気分が発生する仕組みになっています。

ですから、私たちが何色の眼鏡をかけているかによって、気分が変わります。

ネガティブな気分でいるとストレスホルモンが分泌されて心身の健康が脅かされます。私たちが健康でいることは、人間関係も良好で、組織としての健康度も良好でいることに繋がりそうですね。

ネガティブ思考の対処法

簡単な方法があります。

いつも「考え方のクセ」から発した「独り言」に続けて「そうは言っても」と言葉を繋げていくことです。

その例をご覧ください。

1.0か100か(白黒思考)

(事実)

糖質制限ダイエット中に、美味しいラーメン屋に誘われて、ラーメンを食べてしまった。

(頭の中の独り言)

「頑張って糖質制限してきたのに、これで全部台無しだ。え~い、もっとラーメン食べちゃえ!」

☆そうは言っても、今まで2ヶ月頑張ってきたかた、たった1回ラーメンを食べたからといって、全部台無しになるわけじゃない!

2.一般化のしすぎ

(事実)

チームリーダーから「昨日も説明したじゃん。なんで説明した通りにできないの」と言われた。

(頭の中の独り言)

「いつも自分は出来ないんだ。この仕事は向いていないかもしれない。」

☆そうは言っても、できている時もある。向いていなかったら、全然理解もできないと思うけど、説明された内容は大体わかっている。向いていないと考えるのは時期尚早かな。

3.マイナス思考化

(事実)

上司から会議のとりまとめが上手だったと褒められた。

(頭の中の独り言)

「たまたま参加者が良かっただけ。自分じゃなくても、誰でも結果は同じ。どうせ自分なんか・・・」

☆そうは言っても、とりまとめ役が役に立たなかったら、結果として上手くいかないのだから、まぁまぁ自分も役割を果たせたかな。

4.すべき思考

(事実)

新入社員がリモートワークでパソコンを立ち上げる時間が始業時間ピッタリ。モニターもオフにして顔を出さない。

(頭の中の独り言)

「PCは始業時間には立ち上がっていなくちゃダメだよ。新人だってビジネスマナーの基本くらいは押さえていなくちゃ。モニターもオフにして、何を考えているんだ」

☆そうは言っても、とりあえず始業時間に開始しようとは考えているようだ。モニターについては、今日、職場のルールとして伝えよう。

5.レッテル貼り

(事実)

同期がリモート飲み会をやったが、自分は誘われなかった。

(頭の中の独り言)

「どうせ参加したくなかったけど・・・。同期から誘われないつまらない人間だ。」

☆そうは言っても、参加したくなかったのだし、誘われたら断るのも面倒だったから、手間が省けて良かった。

「そうは言っても」を使って考え方のクセを少し変化させて楽になる方法はいかがでしょうか?

これを意識して使うことで、ちょっと嫌だなという出来事があった時に、いったん客観的にみて、「そうは言っても」と別の考え方を導き出すことが出来ますよ。

「考え方のクセ」を知って、あなたが楽になる、周囲の人も楽になる、人間関係が良くなる考え方に変えていける便利な言葉「そうは言っても」を使ってみませんか?

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