メンタルヘルス

2021.09.07

産業医の探し方 6選

 ひとつの事業所の労働者の数が49人⇒50人になると、必要になるのが嘱託産業医です。この嘱託産業医は1,2ヶ月に1回会社を訪問し、産業医業務を行うことになります。

事業所によっては医師との接点がなく、「どう探していいのかわからない」「周囲に医師はいない」、という声をよく耳にします。今回は産業医の探し方について解説していきます。

【50人の定義について】

 もし労働者の数が50人に達した場合は、14日以内に「〇〇という医師を嘱託産業医とした」といった文章を役所に提出する必要があります。そのため、50人が見えてきた段階で探し始めないと間に合いません。この50人というのは正社員だけではなく、アルバイト、契約社員、などの非正規職員も含んだ数になります。「正社員の数」と思っていると指導を受ける可能性があるので、気を付けましょう。

また、「一つの事業所」というのも、会社単位ではなく、会社の事業所単位で人数を数えます。たとえば45人の事業所を10ヶ所抱えている会社は、嘱託産業医は必要ありません。しかし、60人の事業所を2ヶ所抱えている会社はともに嘱託産業医が必要になります。

【産業医の探し方】

①地元の医師会から探す

(メリット)

 要望に合った医師を紹介してくれます。何科が良いか、経歴がどのくらいが良いかなど、幅広い要望に対応できます。産業医紹介の正式な機関のため、とりあえずは、医師会から探すのを検討してみると良いかもしれません。基本的には紹介料は無料であり、産業医を交代した場合でも、無料で紹介してくれます。

(デメリット)

 産業医との契約は直接契約となり、契約手続きが煩雑であったり、最終的な産業医契約は仲介会社をはさむよりも割高になる傾向があります。

②産業医紹介会社

(メリット)

 希望の産業医を紹介してくれ、紹介時に金額を紹介会社に支払うシステムです。産業医とは直接契約ですが、金額面やどのような産業医がよいかなどの希望にも応えてくれます。幅広い医師が登録していることもあるので、専属産業医を探している場合はおススメです。専属産業医の場合は、年収の20~30%分の金額を紹介会社に払うことになります。

(デメリット)

 その後のフォローがなく、産業医とうまく連携が取れない場合があります。また、産業医を交代したいときに、都度紹介料がとられます。

③産業医仲介会社

(メリット)

 産業医との契約は直接契約ではなく、仲介会社が間に入り、その仲介会社と契約します。営業などが仲介として入るため、産業医とのやり取りがスムーズであり、対応もしっかりしています。産業医を交代したいときでも、仲介会社がすぐに探してくれるため、安心です。また、ストレスチェックや相談窓口、メンタルヘルス対策などまとめて産業保健活動を行ってくれる点もメリットです。

(デメリット)

 仲介手数料が取られるため、産業医との直接契約よりも料金が高くなる傾向があります。

④健診機関を通して紹介してもらう

(メリット)

 健康診断と産業医の選任を合わせてできるのがメリットです。契約は医師との直接契約ですが、医療機関と契約しているような感覚のためサポート体制もしっかりしています。また、産業医との繋がりが強くなるため、金額面などで多少サービスしてくれるところもあります。

(デメリット)

 対応していないところもあるので、かかりつけの健診機関に尋ねてみましょう。

⑤ウェブサイトで地元の開業医から探す

(メリット)

 産業医によっては割安な場合もあります。会社から近い場所の産業医を探せば、すぐに対応してくれるなどメリットもあります。ホームページを見れば、どのような医師かということもわかるため、自分の会社に合う産業医を見つけやすい傾向にあります。

(デメリット)

 産業医を交代したいときに、再度ウェブサイトから探さなくはならないので、手間がかかります。また、基本的に通常業務が忙しいので、細かく連携が取れないこともあります。

⑥労働衛生コンサルタント事務所

(メリット)

 労働安全衛生法に基づく労働衛生コンサルタント試験に合格し、厚生労働省の名簿に登録を受けた労働衛生の専門家たちが運営する事務所です。労働衛生に関するスペシャリスト達の集団のため、職場改善指導や労働衛生に関する幅広い指導をしてくれます。

(デメリット)

 事務所にもよりますが、今回ご紹介した中で、一番金額が高いです。費用を抑えたい企業にはおすすめできません。

まとめ

 労働者数が50人を超えてから14日間に届出が必要となります。50人を超えてから、「さぁどうしよう」と考え始めても、産業医が見つからないことがあります。50人が見えてきた段階で先に探しておくのが賢明でしょう。

自社は産業医にどういった業務を期待するのか、事業所として用意できる予算はどのくらいであるか、嘱託産業医の給与の相場はいくらぐらいであるのか、そういったことを考えながら産業医を探していくと、事業所に合った良い産業医とマッチングすることが可能となるでしょう。

 

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