【テレワーク中のストレスチェック】在宅勤務での実施方法と注意点

 新型コロナ禍をきっかけに、テレワークを取り入れる企業は一気に増えました。
在宅勤務には「通勤時間の削減」「集中しやすい環境」といった利点がある一方で、メンタルヘルスの不調に気づきにくいという課題もあります。

本記事では、テレワーク下でのストレスチェックをどのように実施すべきかを解説します。


テレワーク中の従業員もストレスチェックの対象

ストレスチェック制度は、雇用契約がある労働者全員が対象です。
テレワークをしているかどうかは関係なく、従業員が在宅勤務であっても受検環境を整えることは企業の義務です。

  • 「テレワークだから対象外では?」

  • 「受けても受けなくても自由なのでは?」

といった誤解がしばしばありますが、企業には受検を実施する責任があります。従業員が不利益を受けないよう配慮しながら、確実に受検できる体制づくりが必要です。


テレワークではストレスが表面化しにくい

テレワーク環境では、上司や同僚とのコミュニケーションが制限されます。
日常の何気ない会話がなくなることで、以下のようなリスクが高まります。

  • 孤独感や孤立感の増大

  • 仕事とプライベートの境界が曖昧になり、長時間労働に陥りやすい

  • 体調や気分の変化に周囲が気づけない

特に、新入社員や異動したばかりの従業員はサポートが不足しがちで、不安を抱え込みやすくなります。

このため、テレワークをしている人もストレスチェックの実施が重要なのです。


テレワークでのストレスチェック実施方法

紙による調査票のやり取りは、テレワーク環境では非効率的です。
現在は、Webやアプリを使ったストレスチェックが主流になっています。

Web受検のメリット

  • PCやスマホから短時間で回答可能

  • 回答結果を即時に確認できる

  • 郵送や回収の手間が不要

  • データ集計や分析が容易

このように、在宅勤務の従業員でも受検しやすく、企業にとっても運用がスムーズです。


高ストレス者への対応ポイント

ストレスチェックを行うだけでは不十分です。結果に基づき、適切なアフターフォローを行うことが重要です。

テレワーク中の従業員が「高ストレス者」と判定された場合には、次のような工夫が有効です。

  1. オンライン面談の実施
    面談は対面に限らず、Web会議システムを使って柔軟に対応できます。

  2. 相談窓口の周知
    高ストレス者だけでなく、全従業員が気軽に相談できるチャットやメール相談窓口を設けましょう。

  3. 日常的なフォロー
    業務報告だけでなく、雑談や気軽なチェックインの場をオンラインで設定することで、孤立を防げます。


まとめ

テレワークは働き方の選択肢を広げる一方で、メンタルヘルス不調に気づきにくいという課題があります。
そのため、ストレスチェックを確実に実施し、結果を活かした支援を行うことが重要です。

企業はWeb受検を活用し、アフターフォロー体制を整えることで、テレワーク下でも従業員の心身の健康を守ることができます。

 

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