テレワークでメンタル不調にならないための方法

 コロナ禍以降、多くの人が経験するようになったテレワークですが、通勤がなくなり、自由度が増えた一方で、「なんとなく心がしんどい」「気づいたら一日誰とも話してない」といった声も増えています。

働き方が柔軟になることは素晴らしいことです。でも、そこには静かに進行するメンタルヘルスのリスクが潜んでいるのをご存じでしょうか?

実は、テレワークは**「気づかぬうちに心が疲れていく」**環境でもあるのです。

 

テレワークがもたらすメンタル不調の主な原因

孤独感・孤立感

会社では誰かとすれ違ったり、何気ない会話をすることが自然にあります。ところがテレワークになると、人と接する機会が極端に減る。これは、脳が安心感を得るために必要な「社会的つながり」を失います。

 

オン・オフの切り替えが難しい

「もう少しだけ」「気づいたら夜9時」というように、働く時間の区切りが曖昧になりやすいのもテレワークの特徴です。結果的に常に仕事モードが抜けず、知らず知らずのうちに脳が疲弊していきます。

 

自己評価が下がりやすくなる

対面のやりとりがないと、「これで合ってるのかな」「ちゃんと評価されてるのかな」と不安になることがあります。人の反応が見えない環境は、自己肯定感を下げやすいのです。

 

体を動かさない生活

通勤がなくなることで歩く時間も減り、運動不足になりがちです。運動不足は、睡眠の質の低下、イライラ感、不安感など、心にも大きく影響を与えます。

 

それでは、テレワークでもメンタル不調を予防するために実践できる6つの方法をご説明します。

 

【テレワークでもメンタル不調を予防する6つの方法】

 

起きる時間と身支度を「出社と同じ」にする

まず大事なのは、一日のスタートをちゃんと始めることです。
部屋着のままパソコンを開くと、気分もダラけてしまいがちになります。起床時間、歯磨き、着替えなど、出社していた頃と同じルーティンを持つことで、脳の切り替えスイッチが入りやすくなります。

作業スペースを整える

「ここに座ったら仕事モード」という場所を決めましょう。
たとえワンルームでも、小さな机や椅子、照明でメリハリをつけるだけでも効果はあります。空間を区切ることで、気持ちの切り替えもスムーズになります。

 

雑談や通話の機会をつくる

「今日は誰とも話してないな」と感じたら注意信号です。
同僚とのチャットや5分の電話、SNSでのやり取りでもいいので、11回は誰かと関わる時間を持つようにしましょう。孤独感を放っておくと、気づかぬうちに心が沈んでいきます。

 

④ 11回、外に出る

太陽光を浴びると、脳内のセロトニンが分泌され、気分の安定につながります。
コンビニへの買い物や5分の散歩でもOK。ベランダに出るだけでも効果はあります。
「朝の散歩」を習慣にすると、睡眠の質も改善しやすくなります。

 

「やったことリスト」を作る

ToDoリストが全部終わらないと、自己嫌悪になることもあるでしょう。
それよりも、「今日やったこと」を書き出す方が効果的です。目に見える達成感は、自己肯定感を育てるエネルギーになります。

 

業務終了の合図を決める

「この音楽を聴いたら終わり」「ノートに感想を書いたらPCを閉じる」など、終業の儀式をつくると、頭も休息モードに切り替わりやすくなります。

大事なのは、自分で終わりを決めること。
だらだら働くのは、パフォーマンスを下げる一因です。

 

以上、テレワークをする上でメンタルヘルス不調にならないためにすべきことをご紹介しました。

テレワークによって、以前より働きやすくなったという声も沢山あります。テレワークは、自分らしい働き方を叶えるチャンスでもあります。
その反面、自分の心をどう守るかが問われる時代にもなりました。

無理して頑張りすぎず、見えない精神的疲れに気づけるようにしましょう。