近年、メンタルヘルスを健康に保とうという取り組みが重要視されています。企業でメンタルヘルス対策は義務化されていますが、まだまだ浸透されていないのも事実です。メンタルヘルスが悪化するとまともに仕事ができなくなるだけでなく、心の病気になってしまう可能性もあります。
体の健康は食事に気を付けたり、運動したりと意識している人も多いでしょう。同じように、メンタルヘルスのためにも、日頃から意識すること、注意することがあります。そこで今回は、メンタルヘルスのために必要な5つのことを説明します。
目次
【メンタルヘルスを保つために必要な5つのこと】
1.自分に合ったストレス解消法を知っておく
ストレスが全くない仕事はありません。自分の好きな職業についても、どれだけ働きやすい職場に就けても、仕事におけるストレスがゼロになることはないのです。そのため、仕事でたまったストレスを解消することが必要となります。
ストレス解消法は人それぞれ異なりますが、体の健康と同様に、バランスのよい食事、十分な睡眠、適度な運動はメンタルヘルスにも大切なことです。心が安定するためには、脳が健康的に働くことが必要だからです。
心理の面から考えると、メンタルヘルスに最も大切なことは、喜びと安心感のある生活です。そのためには、生きがい、家族や友人との交流、時間を忘れて没頭できる楽しみ、自然とのふれあい、人に感謝すること、人のために生きること、瞑想などが良いとされています。
2.無理をし過ぎない
過労死という言葉は日本にしかありません。英語に訳すと、そのままkaroushiになります。それぐらい日本人は真面目に働き過ぎているということです。働き方改革によりどこの会社でも残業が減っていっていますが、抱えている業務量は、自分の限界を超えていないか常に意識しながら仕事をしていく必要があります。
3.精神疾患の知識を持つ
癌は早期発見・早期治療と言いますが、心の病気も初期の段階で早く気づくことが大切です。そのために、うつ病や精神病の初期症状を知っておくことが必要です。特にうつ病は日常のストレスが引き金になり、誰でもかかりうる病気です。気持ちの落ち込み、不安感が2週間以上続くようならば、うつ病を疑いましょう。気分の問題だけでなく、食欲や睡眠にまで異常が出ているならば早めに医療機関を受診するようにしましょう。
4.メンタル不調の時に相談する場所を探せる
メンタル不調の時は、無理をせずしっかりと休むことが大切です。それでも改善しない場合は、会社に設置してあるメンタルヘルス相談窓口、もしくは医療機関、心理カウンセリングに相談しましょう。気持ちの落ち込みや不安などの症状がある場合は精神科で、悩みの相談は心理カウンセリングです。悩みと症状で区別がつかない場合は電話などで事前に聞いてみましょう。
5.メンタルヘルスの間違った知識に振り回されない
もし、適応障害やうつ病などの精神疾患を患ってしまった場合は、かかりつけの医師の指示にきちんと従いましょう。精神疾患の治療で誤解が多いのは、「精神科の薬は体に悪いので飲まない方がよい」といったものです。こうした偏見により、症状があるのに受診を避ける人もいます。最近の精神科の薬は副作用が少なく、長期に服用してもほとんど問題はありません。むしろ、薬の治療を恐れて症状を放置していると病気を慢性化させてしまいます。
おわりに
以上、メンタルヘルスに必要な5つのことを紹介しました。会社によってはまだメンタルヘルス対策が十分にされていなかったり、残業が多かったりします。精神疾患が発症してしまうと、長期で治療する可能性があります。そうならないためにも、自分のメンタルヘルスを意識し、無理をしない働き方をしていくことが大切です。
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