ストレスチェック 高ストレスだった どうしたらよい?
更新日:2023年12月19日
ストレスチェックで高ストレス判定が出て、ビックリしている方も多いと思います。しかし、産業医面談は会社開示をする必要もあるため、そのまま放っておいて何もしない方もいるようです。
今回は、高ストレス判定が出た際にどうしたらよいか、そのメリットとデメリットについて解説していきます。
ストレスチェックで高ストレス判定が出た際の選択肢として、次の3つがあります。
1.産業医面談
2.社外窓口に相談する
3.精神科を受診する
1.産業医面談
【メリット】
一般的に高ストレス者判定通知書には産業医面談をうけるよう記載されています。基本的には、産業医面談を受けることを推奨します。産業医面談はストレスチェックの結果から病気の有無や働き方について助言をくれます。また職場状況に問題があった場合には、会社側にその旨を伝えてくれます。
【デメリット】
産業医面談を受けるには、自分が高ストレス者であることを会社側に開示する必要があります。高ストレス者であることを開示することで減給や、解雇、部署異動、人事評価が下げられることは法律違反ですので、ありませんが、自分が高ストレスであるということを会社側に知られてしまうということを嫌い、産業医面談を受けない人が多いようです。
2.社外窓口
【メリット】
基本的に匿名性が守られるため、産業医面談と違って、会社側に相談したことが知られることはありません。また精神科で治療をうける方がよいかや、働き方についてアドバイスをしてくれます。職場状況に問題がある場合は、同意のもと人事担当者に改善を図るよう伝えてくれます。
【デメリット】
社外窓口を設置している職場は限られており、設置していない職場の方が多いのが現状です。しかし、近年のメンタルヘルス問題から社外窓口を設置する企業が今後増えていくでしょう。
3.精神科を受診する
【メリット】
会社側に開示する必要もなく、またその場で精神疾患があると診断された場合は治療も受けられます。
【デメリット】
当然ですが、職場改善のアドバイスを人事担当者に伝えることはしません。高ストレスが職場環境によるものであった場合、職場自体を改善いない場合、ストレス負担が解消されない可能性があります。
【注意すべきこと】
ストレスチェックの結果を見る際に、是非注意してみて欲しい箇所があります。ストレスチェックは全部で57項目の質問でできています。これらの質問は大きく分けて
1.ストレスの要因に関する項目(17問)
2.心身のストレス反応に関する項目(29問)
3.周囲のサポートに関する項目(9問)
4.満足度についての項目(2問)
の4つに分かれています。
この中で、特に注意してみる必要があるのは、2の心身のストレス反応に関する項目です。点数が少ないほど、何らかのストレスによる影響がでている可能性があります。したがって、2の心身のストレス反応が低い場合は必ず、専門家に診てもらうようにしてください。
【まとめ】
まだまだ歴史の浅いストレスチェック制度ですが、自分が高ストレス判定が出た場合は、必ず専門家にチェックしてもらいましょう。放置してしまうのは良くありません。仮にそこで精神疾患は発症していないと判断されれば、安心もできるはずです。
(その他ブログ)
⇒「産業医と精神科医」